2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第1話「あがたみよのかくせい」

北陸の寂れた寒村に住む吾潟己依が"その力"に気づいた時は、彼女の心は既に荒廃しきった不毛の大地と化していた。それにも関わらず、状況を変えるべく力を行使しはじめた彼女は底知れない強さを持つ少女であると言えるだろう。もしくは自棄的な思惑があった…

残滓は集まり物語へと

断片的な記憶の在り処。 拙い文字で刻むあの夏の面影。 風が告げるは蒼し夏の音。